日本印刷産業連合会とフジサンケイビジネスアイが主催する「第71回全国カレンダー展」の入賞作品がこのほど決定し、製紙業界からは、中越パルプ工業の「日本の彩 2020年 伊藤若冲の意匠」(企画・制作:高岡一弥氏、印刷:丸山印刷)が第1部門「銀賞」と特別賞の「国立印刷局理事長賞」を、三菱製紙の「DAY BY DAY Rice Terrace Cycle」(デザイン:上條スタジオ〈上條喬久氏〉、印刷:光村印刷)が第1部門「銀賞」を、それぞれ受賞した。
中越パルプ工業の「日本の彩」シリーズはカレンダー展の常連作品で、制作を開始した2008年版以来13年連続の受賞となる。過去には 5年に1度の最高位「内閣総理大臣賞」のほか、ドイツ国際カレンダー展でも4度の受賞を果たすなど、国内外で高い評価を得ている。2020年版「日本の彩」の図柄は、独自の世界観と圧倒的なデザイン力で知られる伊藤若冲の拓版画「玄圃瑤華」を、京友禅で色彩やかに染め上げビジュアルにした。用紙は、2014年版から、日本の竹だけで作られた『竹紙 100 ホワイト』を採用している。
三菱製紙の「 DAY BY DAY Rice Terrace Cycle 」は、上條喬久氏制作によるコーポレートカレンダー。「棚田」をテーマにしたカレンダーで、1年を通して積み重ねられた努力が美しさとなって輝く、棚田の景観美が際立つ作品。上條喬久氏は、日本グラフィックデザイナー協会理事などの要職を歴任し、多くの企業のロゴ制作などを手がけている。三菱製紙のコーポレートカレンダーはかねて上條氏が制作しており、同社のCI・ロゴマークも上條氏によるもの。カレンダーの用紙は、アート紙『スーパーマットアートA FSC認証-MX』。
なお、全国カレンダー展の入賞作品展は、次記の通り東京と大阪で開催される。
【東京会場】▽東京サンケイビルB1、B2(東京都千代田区大手町1-7-2)▽1月20日(月)~24日(金)10:00~18:00
【大阪会場】▽平和紙業ペーパーボイス(大阪市中央区南船場2-3-23)▽1月28日(火)~2月6日(木)9:00~17:00
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/20号」より