大王製紙は、11月に新発売した『エリエールPuana(ピュアナ)ウエットティシュー』で採用した新型容器の使いやすさについて、「脳波」を用いた検証を行った。
『ピュアナ』の容器は、簡単に詰替えできる中央オープン式で、フタはワンプッシュで開けられるワイドボタン。今までにない新形状の容器である。
脳波解析は、長岡技術科学大学の中川匡弘教授によって確立された、脳波から快感・不快感などの感性を定量化する手法「感性フラクタル次元解析手法」(Emotion Fractal Analysis Method:EFAM)を使用し、中川教授の監修のもと行った。
検証は、使いやすさや容器の見た目の心地よさについて、脳波計測から快感(=心地よさ)と不快感(=ストレス)を分析したほか、作業時間の計測、主観評価も行った。
対象となる作業は、①使用時(ふたを開け、シートを取り出し、ふたを閉める) ②詰替時(容器にウエットティシュを詰め替える) ③見た目(机上に静置した容器を見る)――の3項目で、子どもを持つ28~43歳の既婚女性18名を対象に行い、このうち7名について脳波解析を実施した。
その結果、既存品(海外で販売)と比較して使用時ストレスは37%軽減され、容器の見た目は20%向上したことが分かった。大王製紙では、ワイドボタンの採用によって開閉しやすくなり、作業ストレスが軽減したと推測している。また、併せて実施した作業時間の検証では、既存品と比べて詰替時の作業時間が約25%短縮された。詰替時に本体の底ふたを外して分解したり、位置合わせしてはめたりする必要がないため、詰替作業が簡単になったことが実証された。
満足度について聞いた主観評価でも、総合満足度および使用時・詰替時満足度のいずれも、既存品に比べて高い評価となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/27号」より