=紙パの第2四半期=
5月決算の岡山製紙と小津産業が、2020年5月期の第2四半期決算(19年6月~11月)を次記の通り発表した。以下、単位100万円、( )内は対前年同期増減率。
■岡山製紙(非連結)
〔第2四半期〕
売上高 5,106 (△2.0%)
営業益 716 (+35.6%)
経常益 766 (+34.2%)
当期益 528 (+34.0%)
〔通期予想〕
売上高 10,000 (△0.3 %)
営業益 1,030 (+36.8%)
経常益 1,080 (+34.2%)
当期益 760 (+42.5%)
梅雨が長引き気温の低い時期が長く続いたことから、飲料向けなどで段ボール製品の需要が伸び悩み、中芯原紙の販売量が減少。美粧段ボール事業の売上減少もあり若干の減収となった。利益面では、板紙製品価格の改定が浸透し、また原料古紙価格および主燃料であるLNGの価格も安定していることから、増益となった。セグメント別の状況は次の通り。
○板紙事業…製品価格改定は浸透したが、販売量は前年同期比△4.9%と減少し、売上高は同△1.4%、セグメント利益は同+36.1%。
○美粧段ボール事業…主力の通信機器関連品が低調で、売上高は前年同期比△6.3%、セグメント損益は△600万円となった(前年同期は△200万円)。
■小津産業(連結)
〔第2四半期〕
売上高 19,857 (△3.6%)
営業益 226 (△45.8%)
経常益 255 (△43.3%)
当期益 135 (△50.3%)
〔通期予想〕
売上高 40,000 (△2.6%)
営業益 290 (△50.7%)
経常益 340 (△48.2%)
当期益 360 (△16.4%)
○不織布事業…エレクトロニクス分野は、主に東南アジア地域の半導体・電子部品メーカーの稼働率低下の影響で売上高、利益面ともに減少。メディカル分野は、売上高、利益ともに前年同期を上回った。コスメティック分野は東アジア向け、国内向けともに販売が減少し売上高、利益面ともに前年割れ。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司は売上高、利益面ともに増加、ディプロは売上高が増加したが利益は減少、日本プラントシーダーは売上高、利益ともに減少。これらの結果、事業全体の売上高は前年同期比△13.2%、セグメント利益は同△46.7%。
○家庭紙・日用雑貨事業…売上高が微増(前年同期比+2.1%)となり、利益面でも損失幅が縮小したが、物流費の高騰などにより依然厳しい状況。セグメント損益は△6,500万円(前年同期は△8,200万円)。
○その他の事業(除菌関連、不動産賃貸)…売上高は前年同期比+10.6%、セグメント利益は黒字転換して2,100万円(前年同期は△500万円)。
通期予想は、2Qの実績と今後の見通しを踏まえ、7月発表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△2,300、営業益△150、経常益△150、当期益+60。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/17号」より