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紙の業界ニュース

2020/02/27

決 算

=紙パの第3四半期①=
 紙パ関連各社の2020年3月期第3四半期決算(19年4~12月)の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
■王子ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高 1,134,443 (△3.1%)
 営業益 84,863 (+2.1%)
 経常益 78,807 (+0.9%)
 当期益 47,382 (+22.0%)
〔通期予想〕
 売上高 1,520,000 (△2.0%)
 営業益 110,000 (△0.2%)
 経常益   110,000 (△7.1%)
 当期益   60,000 (+15.4%)
 国内事業で価格修正効果があったが、海外事業のパルプ市況軟化などにより減収。海外売上高比率は、前年同期を2.9ポイント下回る29.3%。営業益は、海外事業は減益だったものの国内の増益によりプラス。当期益は、政策保有株式の売却により投資有価証券売却益を計上して大幅プラス。
○生活産業資材…売上高は前年同期比+0.2%、営業利益は価格修正効果により同+104.4%。国内事業の販売量は、段原紙・段ボールは増加、白板紙は国内販売・輸出ともに減少、包装用紙は国内販売が減少したが輸出は増加、紙おむつは、国内は子供用・大人用ともに減少したが輸出は増加。家庭紙は、販売量は減少したが増収。海外事業は、段原紙は東南アジアで販売量が増加したが売上高は減少し、オセアニアでは販売量が減少した。段ボールは東南アジアが堅調でオセアニアも増販。
○機能材…売上高は前年同期比△5.2%、営業利益は一部製品の減販などにより同△20.9%。国内事業の販売量は、特殊紙は電子部品・半導体向けが低調で減少し、輸出も減少。感熱紙の販売量は増加。海外事業は、感熱紙販売量が欧州・東南アジアで減少したが北米・南米では増加。
○資源環境ビジネス…売上高は前年同期比△11.8%、営業利益はパルプ市況軟化により同△47.6%。
○印刷情報メディア…売上高は前年同期比△2.1%、営業利益は価格修正効果で131億円増益の79億円。
 通期予想は、2019年11月発表の前回予想から、売上高を下方修正した。修正額(単位100万円)は△800。米中貿易摩擦や天候不順により国内事業中心に前回予想を下回る見込み。利益は変更なし。
■日本製紙
〔第3四半期〕
 売上高 784,243 (△2.2%)
 営業益 21,872 (+92.7%)
 経常益 20,391 (+41.0%)
 当期益 10,392 〈△38,923〉
〔通期予想〕
 売上高 1,070,000 (+0.1%)
 営業益 30,000 (+52.9%)
 経常益 28,000 (+17.1%)
 当期益 13,000 〈△35,220〉
○紙・板紙事業…売上高は前年同期比△3.5%、営業損益は黒字転換して3,536百万円(前年同期は△9,534百万円)。洋紙は新聞の部数減や印刷用紙の広告需要低迷などにより、板紙は天候不順や台風で農作物の荷動きが鈍化し、いずれも国内販売量が減少。
○生活関連事業…売上高は前年同期比+2.6%、営業利益は同△13.4%。家庭紙は、ティシュやトイレットペーパーが堅調で販売量が増加。液体用紙容器の国内販売量は減少したが充填機の販売台数は増加。溶解パルプ(DP)は海外需要低迷を受け減少。化成品は海外が堅調で増加。機能性フィルムは国内販売量が増加。
○エネルギー事業…売上高は前年同期比△11.9%、営業利益は同△25.6%。発電設備の運転日数減少や固定費の負担増により減収減益。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高は前年同期比+3.3%、営業利益は同+7.9%。
■三菱製紙
〔第3四半期〕
 売上高 146,012 (△4.3%)
 営業益 737 〈△1,268〉
 経常益 1,108 〈△1,657〉
 当期益 △600 〈△2,949〉
〔通期予想〕
 売上高 195,000 (△4.4%)
 営業益 1,500 〈△40〉
 経常益 2,000 〈△914〉
 当期益 0 (△100.0%)
 情報メディアの電子化による構造的な需要減退や、原燃料価格の高止まりなどにより、厳しい状況で推移した。売上高は、前期に実施した洋紙の輸送調整金制度導入や価格修正効果などはあったが、洋紙の国内外での販売量減少やイメージングの海外市場を中心にした既存製品の減少などにより減収。損益面は、洋紙の価格修正効果やコストダウンにより営業益と経常益は黒字転換したが、当期損益は八戸工場4号抄紙機の減損損失を計上したことなどにより赤字計上となった。
○紙・パルプ事業…売上高は前年同期比△6.1%、営業損益は黒字転換して116百万円(前年同期は△2,343百万円)。国内は印刷用紙、情報用紙ともに販売量・金額が減少。輸出もアジア向け中心に市況が悪化し、販売量・金額ともに減少。欧州子会社は、販売量の減少に加えて為替の影響もあり販売金額が減少。市販パルプも販売量・金額ともに減少。損益面は収益性を優先した結果、改善した。
○イメージング事業…売上高は前年同期比△5.6%、営業損益は△231百万円(前年同期は498百万円)。既存製品の需要減に伴う海外市場での販売量減少に加え、円高による価格安、原燃料価格上昇のなどにより減収減益となった。
○機能材事業…売上高は前年同期比△5.8%、営業利益は同+166.7%。機能材料、化学紙ともに販売金額が減少したが、利益はコストダウン効果に加え、原燃料価格安、生産性向上、一部製品の価格修正により大幅増益。
○倉庫・運輸事業…売上高は同△4.2%、営業利益は同△32.3%。
○その他…売上高は同+24.4%、営業利益は同+204.0%。
 通期予想は、2019年11月発表の前回予想を下方修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△5,000、営業益△1,000、経常益△500、当期益△1,500。想定以上の洋紙の内需減少やパルプ市況の低迷により、売上高・利益ともに前回予想を下回る見通し。経常益は、為替差損減少などのプラス要因があり営業益より修正額は小幅。当期益は、18年11月末の八戸工場4号抄紙機の運転休止後、具体的な再稼働計画が立っていないため減損損失1,159百万円を特損計上したことなどにより、前回予想を大きく下回る見込み。
【紙加工】
■レンゴー
〔第3四半期〕
 売上高 513,605 (+3.6%)
 営業益 34,892 (+66.4%)
 経常益 36,461 (+58.4%)
 当期益 24,995 (+68.2%)
〔通期予想〕
 売上高 685,000 (+4.9%)
 営業益 41,000 (+62.1%)
 経常益 43,000 (+56.6%)
 当期益 28,000 (+63.1%)
 製品価格改定や連結子会社の増加、また原料価格が前年を下回ったことなどにより増収増益。
○板紙・紙加工関連事業…売上高は前年同期比+5.2%、営業利益は同+98.6%。固定費の増加はあるものの、製品価格改定や原料価格が前年を下回ったことなどにより増収増益。
○軟包装関連事業…売上高は前年同期比+3.4%、営業利益は同+57.2%。製品価格改定などにより増収増益。
○重包装関連事業…売上高は前年同期比△2.7%、営業利益は同△6.0%。樹脂製品の販売量減少などにより減収減益。
○海外関連事業…売上高は前年同期比△0.9%、営業利益は同△1.0%。中国での需要低迷などにより減収減益。
○その他の事業…売上高は前年同期比+2.1%、営業利益は同△3.7%。増収となったものの運送事業の採算悪化などにより減益。
 通期予想は、2019年5月発表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△15,000、営業益+6,000、経常益+6,000、当期益+3,000。売上高は、天候不順の影響や中国景気の減速により前回予想を下回る見込みだが、利益面は開発製品を中心とした採算改善に加え、連結子会社の増加や、古紙価格が当初想定を下回っていることもあり、前回予想を上回る見込み。また、これに伴い期末の配当予想を上方修正した。1株当たり8円としていたところ4円増配して12円とし、中間配当8円と合わせた年間配当は1株20円となる。なお、21年3月期の1株当たり配当金は、中間12円+期末12円=年間24円を予定している。
■リンテック
〔第3四半期〕
 売上高 179,307 (△5.2%)
 営業益 11,799 (△19.4%)
 経常益 11,292 (△22.7%)
 当期益 7,985 (△21.5%)
〔通期予想〕
 売上高 237,000 (△5.6%)
 営業益 13,500 (△24.9%)
 経常益 12,500 (△30.5%)
 当期益 9,000 (△30.4%)
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比+0.2%、営業利益は同△61.0%。シール・ラベル用粘着製品は、国内では通販関連が堅調だったものの食品関連や飲料用キャンペーンラベルなどが低調に推移。海外は中国やアセアン地域が景気減速の影響を受けたが米国は堅調。ウインドーフィルムは国内外ともに順調。自動車用粘着製品は低調。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比△13.1%、営業利益は同△12.8%。半導体関連粘着テープは需要が回復し増加したが、半導体関連装置や積層セラミックコンデンサ関連テープは大幅減。光学ディスプレイ関連粘着製品も低調だった。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比△3.4%、営業利益は同+11.4%。洋紙事業部門は、隠ぺい性を付与した封筒用紙のほか、建材用紙やファストフード向けの耐油耐水紙が順調でプラス。加工材事業部門は、一般粘着製品用剥離紙や光学関連製品用剥離フィルムが低調でマイナス。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/24号」より
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