＝ハビックス＝

特損約2.7億円を計上

業績予想を修正

　ハビックスは、2020年3月期決算で特別損失として2億6,700万円を計上する。

　同社が生産・販売する化合繊不織布は、主に紙おむつの表面材として使用されているが、国内市場は成長が鈍化傾向にあり、また、これまで高成長していた中国市場は日本製紙おむつへの需要が一巡し、加えて新型コロナウィルスが感染拡大するなど、不透明な事業環境が続いている。こうした状況から同社では、化合繊不織布製造設備の一部について将来の回収可能性を検討した結果、減損損失240百万円を特別損失として計上する見込みとなった。このほか、投資有価証券評価損27百万円を特別損失として計上する。

　併せて同社は、2019年5月に公表した2020年3月期の通期業績予想（連結）を次記の通り修正した。以下、単位100万円、前期は実績値。

〔通期予想〕

前回  今回    前期実績

売上高 13,151 12,880 12,823

営業益 884 957 684

経常益 869 1,034 694

当期益 609 559 474

　売上高は、一部販売先への紙おむつ向け製品の販売が減少したことなどにより、前回予想を下回る見込み。利益面では、原燃料価格が想定以上に軟調に推移したことなどにより、営業・経常益は前回予想を上回る見込みだが、前記の特別損失の計上により、当期益は前回予想を下回る見込み。なお、期末配当額の変更はない。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/4号」より