緊急事態宣言解除を受けて、紙パルプ各社が今後の新型コロナ対応を発表している。以下、直近の主な発表をまとめた。

■大王製紙

　新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、次の取組みを継続する（6月1日更新）。4月7日以降実施してきた「感染防止のための在宅勤務」は事業所エリアの状況に応じて段階的に緩和していくが、引き続き在宅勤務や混雑時間を避けた通勤などを推奨する。

【対応内容】▽フレックスタイム制度の活用による混雑時間を避けた通勤▽週複数回の在宅勤務や営業員の直行直帰などを組み合わせた効率的な勤務▽出社前の検温の徹底▽マスク着用、うがい、手洗い、アルコール消毒、咳エチケットの徹底▽不要不急の出張、会議、集会・セミナーの自粛

■丸住製紙

　「新型コロナウイルスと共存する感染予防の主な対応」を6月1日付で発表。

・従業員の健康確保…毎日の出勤前検温。発熱などの風邪症状や体調に思わしくない点がある従業員は可能な限り休業

・通勤…支社支店勤務者は可能な限り時差出勤やテレワークを推奨

・勤務…▽手指消毒、定期的な手洗いを徹底、換気が可能な場所での換気を励行、勤務中は必要に応じマスク着用▽出張や外勤は地域の感染状況に注意、面会相手や時間、経路、訪問場所などを記録▽テレビ会議の検討

・来客・工場入構者への対応…来社時の手指消毒を徹底、37.5℃以上の発熱のある人、体調不良の人の来社は控えてもらうよう依頼

■日本紙パルプ商事

  当面の期間、以下の対策を進めていく（6月1日発表）。

・感染予防対策…▽取引先の訪問・来社、会議、出張、外部会合などについて必要性を十分吟味し相手先の意向を確認の上で対応▽実施時は3密を回避し、マスク着用など感染予防策を必須とする▽手洗いの徹底▽通勤時、在社時のマスク着用を徹底 

・勤務体制…▽業務に支障なくテレワークが可能な従業員には活用を推奨▽柔軟な時差出勤を実施

・業務体制…テレワークパソコンや携帯電話・携帯メールなどを活用し、取引先と連携を密に図り、業務に支障のないよう対応

■国際紙パルプ商事

　以下の対策を実施していく（6月3日現在）。

・感染予防対策…▽社内外の会議は対面を避けweb会議などを活用▽取引先への訪問は意向を確認した上で対応▽全従業員の健康管理、健康観察を徹底▽勤務に当たってはマスク着用、手洗い、アルコール消毒などを徹底

・勤務体制…テレワークと時差出勤を活用した勤務体制を維持し、業務に支障がないよう対応

・当社への来訪について…来訪者にアルコール消毒・マスク着用・3密回避などの協力をお願いする

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future6/22号」より