ユポ・コーポレーションはこのほど、貼って剥がせる吸着シート『ユポ・サクションタック』シリーズの新製品として、『ユポ・サクションタック・アウトドア』(型番:WKO 280)と、レーザープリンター対応の『ユポ・サクションタック』(型番:XAD 1099)を発売した。
『ユポ・サクションタック』シリーズは、合成紙ユポの裏面に吸着層を付与し、平滑面に何度でも貼って剥がせる吸着シート。被着面との間のエア抜けがよく、簡単に貼りつけられる。粘着剤を使用していないため、剥がした時の糊残りがなく、また吸着層は塩ビ素材を使用しない地球に優しい製品。国内だけでなく、環境意識の高い欧州でも採用が進み、内外でサインディスプレイや商品POP、店舗のフロアステッカーなどに使用されている。
新製品の『アウトドア』は、「サクションタックを屋外で使用したい」というニーズに応えて開発された。これまでのサクションタック製品は、吸着層の耐候性不足から屋内使用に限定されていたが、『アウトドア』は、屋外使用にも耐える新開発の吸着層を採用し、従来品の耐久性・耐水性はそのままに、屋外でも使用できるようになった。ユポならではの高い印刷再現性も特徴で、UVオフセット、UVインクジェット、HP Indigoデジタル印刷機などさまざまな印刷方式に対応している。同社は、現在マグネットやフィルムが使用されている屋外ステッカー・ポスター用途などへ展開していく考えで、海外市場も含めた製品売上目標を2020年度5,000万円、23年度3億円とし、「貼りやすく、環境にも優しい屋外ステッカー・ポスター素材」として国内外で拡販を図る。
もう一つの新製品は、これまで『サクションタック』シリーズが未対応だった複合機(レーザープリンター)で出力できるようになった、レーザープリンター対応製品。店舗内のPOPや社内掲示ポスターなどを用途として想定している。従来は基材の特性上、出力時に高温となるレーザープリンター(電子写真方式)には対応していなかったが、新たな基材を採用することで同プリンターに対応、これにより事務所の複合機などで簡単に印刷できるようになった。販売目標は20年度1,000万円、23年度5,000万円。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/17号」より