日本製紙連合会は、6月のパルプ、パルプ材速報と5月の古紙需給統計を発表した（％表記は、特に記載がない限り前年同月比）。

■パルプ速報（6月）

　製紙パルプ生産量は△31.7％の44.1万tで11ヵ月連続の減少。このうち、BKPは△33.6％の34.1万tで10ヵ月連続減、UKPは△18.9％の6.7万tで2ヵ月連続減。

　製紙パルプ販売は△14.8％の5.9万tで6ヵ月連続の減少。うち、BKPは△14.8％の4.3万tで11ヵ月連続減。UKPは△17.4％の1.5万tで2ヵ月連続減。在庫は、BKPが前月比△1.1％の13.7万tで3ヵ月連続の減少、前年同月比は＋34.7％で6ヵ月連続増。UKPは前月比＋5.7％の3.0万tで2ヵ月ぶりの増加、前年同月比は△8.3％。

■パルプ材速報（6月）

　パルプ材消費は△31.7％の81.8万tと9ヵ月連続の減少。うち針葉樹は△26.0％の26.5万tで2ヵ月連続の減少、広葉樹は△34.1％の55.3万tで10ヵ月連続減。

　集荷は、△32.3％の89.0万tで10ヵ月連続の減少。このうち、国産は△13.7％の32.2万tで8ヵ月連続減。国産の内訳は、針葉樹が9ヵ月連続減で△11.9％の24.2万t、広葉樹は6ヵ月連続減で△18.7％の8.0万t。輸入は△39.6％の56.7万tで10ヵ月連続減。輸入の内訳は、針葉樹が△19.8％の12.6万tで2ヵ月連続の減少、広葉樹は△43.6％の44.2万tで10ヵ月連続減。国産優先の動きから、輸入に比べると国産の方が減少幅は小幅。

　在庫は、前月比＋7.0万tの194.3万tで3ヵ月連続増。前年同月比は＋3.0％。維持月数は前月から0.4ヵ月分増加し2.0ヵ月。2.0ヵ月を超えるのは2009年3月以来。

■古紙需給（5月）

　古紙入荷は△11.0％の123.9万tで8ヵ月連続の減少。うち新聞古紙は△30.5％の18.2万tで10ヵ月連続減、段ボール古紙は△4.7％の69.9万tで8ヵ月連続減。

　消費は、△8.6％の125.8万tと16ヵ月連続減。在庫は△10.8％の67.1万t（前月比は△2.8％）。輸出は、＋20.1％の29.4万tとなり7ヵ月連続の増加。中国向けの減少は継続も、東南アジア向け段ボール古紙の輸出が増加。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future8/24号」より