リンテックは、漂白や着色をしていない未さらしタイプのグラシン紙を開発した。8月20日から受注販売を開始している。
脱プラニーズを受け、カフェやファストフード店、日用品雑貨店などで、“ナチュラル”や“エコ”イメージが強い、未さらしタイプの紙の需要が高まっている。同社が発売した新製品は、未漂白パルプを使用したグラシン紙で、木の色に近い自然な色合いや、素朴な風合いが特徴。従来のグラシン紙と同様、一般紙に比べてパルプ繊維間の隙間を減らし、紙の密度を高めているため、空気や油などが透過しにくいバリア性を持つ。また、グラビア印刷にも対応しているほか、食品が貼り付きにくいという特徴もある。同社では、食品用のカップや敷紙、各種包装紙などへの用途展開に注力していく考え。写真は使用例。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/28号」より