リンテックはこのほど、ファンシーペーパー『日本の和』シリーズから、小豆の殻を混抄した『小豆殻CoC』を新発売した。
『日本の和』シリーズは、高級感あふれる和の雰囲気を演出するファンシーペーパーで、これまで紙の質感や表情が異なる抹茶色の5アイテムを発売し、封筒や包装紙などに活用されてきた。同社では、今回の新アイテム追加により、シリーズのさらなる拡販を図る。
『小豆殻CoC』は、小豆の殻を木材パルプに混ぜ合わせて抄いた紙。廃棄物の有効活用につながるだけでなく、印刷では再現できない柔らかな小豆の色調と、落ち着きのある模様や風合いが特徴で、手提げ袋や封筒、各種パッケージ、メニューなど幅広い用途に活用できる。また、FSC認証林およびその他の適切に管理された森林から得た木材パルプで作られた、FSCミックス認証製品でもある。当面の販売目標は50t/年。
色画用紙ニューカラーRにエンボス加工の新製品
またリンテックは、ロングセラーの色画用紙『ニューカラーRシリーズ』に、エンボス加工を施した新タイプ『匠のニューカラーR』を追加、全国発売した。
『ニューカラーRシリーズ』は、1964年の販売開始以来、豊富なカラーバリエーションに加え、図画工作などに適した強度や紙厚、その風合いで幅広く愛されてきた、色画用紙のトップブランド。これまで、全70色のスタンダードタイプや、鮮やかな発色の蛍光色タイプ(全4色)のほか、表裏の色が異なるデュエットタイプ(全8種)、素材感のある風合いが特徴の厚物タイプ(全10種)を展開してきた。そして今回新たにラインアップしたのが、エンボス調の凹凸模様が特徴で、繊細な手触り感のある『匠のニューカラーR』。色は、スタンダードタイプの中でも特に人気の「ゆき」「クリーム」「みずいろ」「みどり」「くろ」の5色を揃えた。
『匠のニューカラーR』は、凹凸によってできた陰影が紙の表情に深みを持たせ、印象的な風合いや高級感を演出する。立体感が表現の幅を広げるので、図画工作に加えて書籍のカバーや見返し、化粧箱などさまざまな用途に適している。当面の販売目標は100t/年(計5色))。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/26号」より