大王製紙の子会社、大王パッケージは11月2日、福岡県の段ボールケース製造会社である上村紙工の全株式を取得して子会社化した。
国内に13工場を持つ大王パッケージは、広域ユーザーの利便性向上とともに、地場の顧客へきめ細かく段ボール製品を供給していくため、さらなる事業強化に取り組んでいる。その一環として10月には、関東での事業基盤強化に向け、埼玉県の寄居印刷紙器をグループに加えている。
上村紙工は、工業製品ユーザーの多い北九州地区に生産拠点があり、地場の優良顧客に短納期で納品するノウハウを持つ。福岡県、熊本県に生産・販売拠点がある大王パッケージとの協業により、エリア拡大、設備の有効活用、配送の効率化が図れるほか、上村紙工が持つ、顧客への提案力を活用することで、九州での段ボール事業強化につなげる。
【上村紙工】▽本社:福岡県京都郡苅田町▽資本金:1,000万円▽株主:大王パッケージ100%▽事業:段ボール製品の製造販売▽売上高(2020年5月期):688百万円▽従業員:47名
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/23号」より