日本RPF工業会はこのほど、RPF(廃棄物由来燃料)製造職種が外国人技能実習制度の認定職種に追加され、同工業会が技能実習評価試験実施機関に認定されたことを発表した。廃棄物関係の職種では初めての職種追加となる。
RPF製造職種とは、使用済みプラスチックと古紙その他の可燃物廃棄物を混合した固形燃料を製造する職種をいう。石炭燃料代替・CO2削減効果のある産業用燃料として、国内では年間約160万t製造され、製紙業界をはじめとする自家発電設備で利用されている。
外国人技能実習制度については、実習生の低賃金や劣悪な就労環境がマスコミで取り上げられ、何かとネガティブなイメージが先行しているが、適正に運用されれば、日本だけでなく送出国や実習生にとってもプラスとなる。工業会では、「環境問題を抱える途上国からの要望に応え、技術移転が実現されて、海外の人材育成に資することができるのは大きな喜び」と抱負を語っている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/1号」より