日本印刷産業連合会とフジサンケイビジネスアイが主催する「第72回全国カレンダー展」で、中越パルプ工業の「日本の彩 2021年 竹久夢二の意匠」が、第1部門(企業カレンダー)金賞と、最高位となる経済産業大臣賞を受賞した。
「日本の彩」シリーズはカレンダー展の常連作品で、制作を開始した2008年版から14年連続で入賞を果たしている。過去には 5年に1度の最高位「内閣総理大臣賞」のほか、ドイツ国際カレンダー展でも銅賞を4度受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。
2021年版「日本の彩」のデザインは「竹久夢二の意匠」。夢二は美人画が有名だが、グラフィックデザイナーとしても優れた作品を数多く残している。2021年版「日本の彩」では、夢二が手掛けた書籍の装丁や雑誌の表紙など、大正ロマンを彩った、懐かしくてモダンな“夢二グラフィック”の世界をクローズアップした。用紙は、日本の竹だけで作られた『竹紙 100 ホワイト』を採用。魅力ある和のビジュアルと竹紙が持つ上品な表現力が相まって、落ち着いた優しい印象を与えている。
なお今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年開催されている入賞作品の展示会(東京会場・大阪会場)、および全国カタログ展と合同の表彰パーティーは中止となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/1号」より