特種東海製紙は5月1日出荷分から、特殊印刷用紙(ファンシーペーパーと高級印刷用紙)の一部製品を値上げする。上げ幅は、「取扱い販売店から提示する」としている。
同社では、2008年の特殊紙全品種の価格改定以降、17年に島田工場10号機を停機し、19年には三島工場にガス発電設備を導入するなど、合理化やコストダウンに取り組んできたが、ファンシーペーパーなどの特殊印刷用紙は需要が年々減少し、「自助努力だけで再生産可能な収益を確保するのは難しくなった」と、値上げの理由を説明している。
ファンシーペーパーの大幅な廃色を実施
また特種東海製紙は、一部製品について次記を廃色とし、4月末で生産を終了する。同社では、「ファンシーペーパーの需要減少に対応するため、品揃えを削減する一方、存続製品の在庫の充実を図る」としている。
<対象製品>*下線が廃色
▽レザック75(四六判Y目、全3連量)…黄土・朱・茶・鼠▽レザック80つむぎ(四六判Y目、全3連量)…あやめ・あんず・かれは・くるみ・こがね・さくら・とびいろ・ねずみ・はい・ばら・ひわ・ぶどう・まつば▽レザック96オリヒメ(四六判Y目、全4連量)…アイス・チャコール・マスタード・ラベンダー▽みやぎぬ(四六判Y目、全4連量)…ひかわ・こうぞ・まつば▽タントセレクトTS-5、TS-6、TS-7、TS-8、TS-9、TS-10(四六判Y目、連量100・)…Y-6・R-5・P-50・P-58・P-67・N-13・N-52・N-53・N-7・N-57・H-64・H-70▽同(四六判Y目、連量130・)…N-8・N-7・Y-6・R-5・N-1
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/1号」より