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紙の業界ニュース

2021/03/11

決 算

=3月決算企業の3Q業績③=
 前号に続き、紙パルプ関連各社の2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙関連】
■レンゴー
〔第3四半期〕〕
 売上高 509,285 (△0.8%)
 営業益 31,192 (△10.6%)
 経常益 33,748 (△7.4%)
 当期益 23,120 (△7.5%)
〔通期予想〕
 売上高 697,000 (+1.9%)
 営業益 40,000 (△3.0%)
 経常益 42,000 (△2.8%)
 当期益 28,000 (+0.8%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高は△4.7%、営業利益は△12.8%。食品や通販、宅配向けの需要に底堅さは見られるが、景気悪化で減収減益。
○軟包装関連事業…売上高は+5.8%、営業利益は+11.5%。連結子会社増加に加え、食品向け需要が増加したことなどにより増収増益。
○重包装関連事業…売上高は+6.9%、営業利益は+25.2%。連結子会社の増加や固定費削減により増収増益。
○海外関連事業…売上高は+14.3%、営業利益は△22.5%。連結子会社の増加により増収となったが、新型コロナ拡大に伴う需要低迷の影響を受けて減益。
○その他の事業…売上高は△5.2%、営業利益は△20.8%。貨物量減少に伴う運送事業の採算悪化などにより減収減益。
 通期予想は、現時点では不確定要素が多いため、20年5月公表の予想から変更していない。
■リンテック
〔第3四半期〕
 売上高 171,768 (△4.2%)
 営業益 11,700 (△0.8%)
 経常益 11,454 (+1.4%)
 当期益 7,936 (△0.6%)
〔通期予想〕
 売上高 233,000 (△3.2%)
 営業益 16,000 (+3.6%)
 経常益 15,500 (+7.0%)
 当期益 10,500 (+9.1%)
 半導体・電子部品関連製品は順調だったものの、ほかの製品は総じて低調に推移した。
○印刷材・産業工材関連…売上高は△7.1%、営業損益は△517百万円(前年同期1,246百万円)。シール・ラベル用粘着製品は、食品や通販関連は堅調に推移し、自動車関連も3Q以降回復したものの、化粧品関連を中心にさまざまな分野でラベル需要が減少。また海外は米国が前年並みだったものの中国やアセアンは低調だった。自動車用粘着製品やウインドーフィルムは大幅減。装飾関連フィルムも低調。
○電子・光学関連…売上高は+7.0%、営業利益は+30.9%。半導体関連粘着テープと関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープは好調。光学ディスプレイ関連粘着製品は、3Qに入り回復したが前半の落ち込みをカバーするには至らなかった。
○洋紙・加工材関連…売上高は△18.7%、営業利益は△33.2%。洋紙事業部門はカラー封筒用紙、色画用紙、耐油耐水紙など、全般的に低調。加工材事業部門も減収。
 通期予想は、20年11月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高+7,000、営業益+3,000、経常益+3,000、当期益+2,000。電子・光学関連製品が想定を上回る見込みであることに加え、ほかの製品も受注が回復傾向にあるため上方修正した。
■巴川製紙所
〔第3四半期〕
 売上高 21,893 (△5.9%)
 営業益 △681 〈△37〉
 経常益 △513 〈△22〉
 当期益 △1,478 〈△263〉
〔通期予想〕
 売上高 30,500 (△1.6%)
 営業益 △500 〈△64〉
 経常益 △450 〈△146〉
 当期益 △1,400 〈510〉
 新型コロナの影響で減収となった。利益面は、構造改革施策を打っている最中での需要低迷により、大幅な収益悪化を余儀なくされたが、10月以降は収益性の高い半導体・電子材料関連の需要が回復し、また北米でのトナー製造終了に伴う固定費削減に加え、短期的な費用抑制も奏功し、回復傾向にある。
○トナー事業…売上高は△28.6%、セグメント損益は△477百万円(前年同期85百万円)。10~12月は一部市場で需要回復があったが、前半の低迷が大きく影響した。
○電子材料事業…売上高は△8.3%、セグメント損益は黒字化して316百万円(前年同期△18百万円)。2Q以降需要回復が見られるものの、コロナの影響で減収。利益は固定費抑制などにより増益。
○機能紙事業…売上高は△16.1%、セグメント損益は△433百万円(前年同期△145百万円)。既存事業の縮小が進む中で新型コロナが重なった。
○セキュリティメディア事業…カード関連の販売が減少したが固定費抑制を進め、売上高は3,201百万円、セグメント利益は116百万円。
○新規開発事業…売上高は44百万円、セグメント損益は△277百万円。
○その他の事業…売上高+43.2%、セグメント利益+59.1%。
 通期予想は、20年11月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、営業益+200、経常益+200、当期益+200。10~12月は2Qまでの大幅赤字から一転して黒字回復している。さらなる改善を目指していくものの、新型コロナの影響に加え、為替の動向など不確実性が高い状況も踏まえ、このような修正とした。
【紙流通】
■国際紙パルプ商事
〔第3四半期〕
 売上高 296,207 (+3.4%)
 営業益 △10,168 〈1,364〉
 経常益 △12,646 〈1,585〉
 当期益 △10,485 〈1,467〉
〔通期予想〕
 売上高 425,000 (+11.4%)
 営業益 △5,800 〈1,850〉
 経常益 △10,200 〈2,194〉
 当期益 800 (△35.1%)
 売上総利益は7月に取得したAntalis S.A.の業績が寄与して増益となったが、香港・中国の取引先で売掛債権の回収遅延が生じて貸倒引当金繰入額10,890百万円を計上した結果、販管費が大幅に増加して営業損益が赤字化した。2Q決算では、同貸倒引当金繰入額として8,130百万円を計上していたが、追加計上があり前記の額になった。経常損益は、ここに持分法投資損失2,431百万円が加わっている。持分法による投資損失は、持分法適用関連会社Mission Sky Groupの子会社の破産に伴う投資損失2,463百万円が含まれる。
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は△16.0%、営業利益は△12.7%。紙はチラシ・広告が一部回復し、また学参書の堅調やコミックスの大幅増もあったが、印刷用紙需要の減退をカバーできず減収。板紙は、土産用菓子箱などに使用される白板紙が大きく減少し減収となった。古紙は堅調。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は+72.5%、営業損益は△11,456百万円(前年同期113百万円)。7月に取得したAntalisの業績が加わり売上高は大幅に増加したが、前述の貸倒引当金繰入額計上により、大幅な営業損失となった。
○不動産賃貸事業…売上高は+3.6%、営業利益は+13.7%。
 通期予想は20年8月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△3,000、営業益+300、経常益△3,600、当期益△500。前記した持分法による投資損失の計上などに加え、業績動向を踏まえて修正した。なお、2月26日付で東京・中央区の土地(1,158.74・)を売却する予定で、通期予想にはこの売却益約101億円も織り込んだ。同地はテナントビルの底地で、売却後も同様に使用される。
■平和紙業
〔第3四半期〕
 売上高 10,628 (△24.0%)
 営業益 △83 〈129〉
 経常益 △88 〈184〉
 当期益 △87 〈111〉
〔通期予想〕
 売上高 14,800 (△19.5%)
 営業益 56 (△70.7%)
 経常益 38 (△84.8%)
 当期益 0 〈154〉
 10~12月は販売の低下に歯止めがかかりつつあるものの、新型コロナの影響が長期化し、主力の和洋紙販売セグメントが前年同期の販売実績を下回った。
○和洋紙卸売業…売上高は△24.0%、営業損益は△102百万円(前年同期113百万円)。ファンシーペーパーは商印用途の販売量が大きく減少し、売上高は△25.7%。ファインボードは商印用途や化粧品・和洋菓子などの高級パッケージ向けが伸び悩み、売上高は△24.1%。高級印刷紙も商印用途や名刺・封筒などの紙製品需要が減少し、売上高は△27.2%。ベーシックペーパーは新型コロナの影響もあり医薬品包材用途は増加したが、商印用途の需要減退が継続し、売上高は△22.0%。技術紙は、医療包材や偽造防止用途が増加したが、合成紙、耐水撥水性機能紙などが伸び悩み、売上高は△12.6%。その他(家庭紙、紙加工品、製紙関連資材等)の売上高は△12.1%。
○不動産賃貸業…売上高は+2.8%、営業利益は+5.2%。
 通期予想は、20年11月公表の前回予想から変更なし。
■共同紙販ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高 9,671 (△19.0%)
 営業益 △61 〈103〉
 経常益 △44 〈126〉
 当期益 △66 〈70〉
〔通期予想〕
 売上高 13,600 (△13.6%)
 営業益 30 (△80.6%)
 経常益 40 (△77.5%)
 当期益 30 (△71.0%)
 セグメント別の売上高は、洋紙卸売事業が△19.0%、物流事業が△18.6%、不動産賃貸事業が△0.2%。通期予想は、20年10月公表の前回予想から変更なし。
■セキ
〔第3四半期〕
 売上高 8,293 (△9.5%)
 営業益 △82 〈44〉
 経常益 96 (△43.1%)
 当期益 45 (△54.8%)
〔通期予想〕~未定~
 イベントの中止や延期、企業の事業活動停滞が継続したことなどにより、厳しい業績となった。農水省から受託した愛媛県内でのGo To Eatキャンペーン事業についても、新型コロナの感染拡大に伴い、プレミアム付食事券の新規販売が一時停止されるなど、事業の運営が抑制された状況となっている。
○印刷関連事業…売上高は△9.1%、営業損益は△18百万円(前年同期47百万円)。
○洋紙・板紙販売関連事業…売上高は△31.4%、営業損益は△33百万円(前年同期△8百万円)。
○出版・広告代理関連事業…売上高は△1.7%、営業損益は△53百万円(前年同期△36百万円)。
○美術館関連事業…売上高は△34.7%、営業損益は△18百万円(前年同期△19百万円)。
○カタログ販売関連事業…売上高は△9.5%、営業利益は△33.4%。
 通期予想は引き続き未定とした。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/8号」より
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