日本製紙連合会は、2月のパルプ・パルプ材速報と1月の古紙需給統計を発表した（％表記は、特に記載がない限り前年同月比）。

■パルプ速報（2月）

　製紙パルプ生産量は△11.1％の58.1万tで19ヵ月連続の減少。このうちBKPは△13.3％の45.7万tで18ヵ月連続減、UKPは△1.4％の8.4万tで2ヵ月連続減。

　製紙パルプ販売は＋7.0％の8.0万tで6ヵ月連続の増加。BKPは輸出の大幅増が寄与して＋12.3％の5.8万tとなり、5ヵ月連続の増加。UKPは国内販売、輸出ともにマイナスで△8.2％の1.9万tと2ヵ月連続の減少。在庫は、前月比△6.7％の14.8万tで3ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△10.3％で14ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは、前月比△9.9％の11.3万tで2ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△10.0％で14ヵ月ぶりの減少となった。UKPは前月比＋9.7％の2.8万tで3ヵ月連続の増加、前年同月比は△12.7％で2ヵ月連続の減少となった。

■パルプ材速報（2月）

　パルプ材消費は、パルプの生産減を受けて△10.7％の110.6万tとなり、17ヵ月連続の減少。うち針葉樹は△2.7％の37.0万tで2ヵ月連続の減少、広葉樹は△14.3％の73.6万tで18ヵ月連続の減少。

　集荷は、△3.6％の117.7万tで18ヵ月連続の減少。このうち、国産は△9.1％の31.9万tで16ヵ月連続減。国産の内訳は、針葉樹が△8.1％の23.9万tで17ヵ月連続減、広葉樹は△12.0％の8.0万tで14ヵ月連続減。輸入は△1.4％の85.8万tで2ヵ月ぶりの減少。輸入の内訳は、針葉樹が△22.4％の7.3万tで3ヵ月ぶりの減少、広葉樹は＋1.1％の78.5万tで18ヵ月ぶりの増加。

　在庫は、前月から6.9万t増えて135.4万t、8ヵ月ぶりの増加。前年同月比は△16.6％。維持月数は1.2ヵ月となり前月から0.1ヵ月分増加した。

■古紙需給（1月）

　古紙入荷は△2.2％の127.3万tで、2ヵ月ぶりの減少となった。うち新聞古紙は△7.9％の20.9万tで18ヵ月連続減、段ボール古紙は＋2.0％の71.9万tで5ヵ月連続の増加。

　消費は、△0.3％の128.4万tで2ヵ月連続の減少。段ボール古紙（＋4.5％）と雑誌古紙（＋2.8％）はプラスだが、その他の品種がマイナスだった。在庫は前月比△1.8％、前年比△16.8％の61.0万t。輸出は、△29.3％の16.5万tで4ヵ月連続の減少。これまでシェア1位だった中国向けがゼロになったことが大きく影響した。1月のシェア1位はベトナム（6.9万t）だった。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future4/19号」より