丸富製紙はこのほど、7月1日に発売を予定している、紙製パッケージの芯なしトイレットペーパー『ペンギン 超ロング パルプ 4倍巻き 4ロール シングル(紙包装)』について、富士市役所を訪問して仁藤副市長に製品説明を行った。同社によれば、芯なしロールの外装パッケージに紙を使用するのは国内で初めて。
同製品は、丸富製紙の長尺・芯なしトイレットペーパー『ペンギン 芯なし超ロング』シリーズの新製品。環境負荷軽減のため、プラスチックフィルムの使用をやめたパッケージは、天間特殊製紙と共同で開発した。紙の特性を生かしたパッケージで、従来のプラスチックフィルムタイプに比べて袋の形状を保ったまま開封できるため、ロールを取り出した後もゴミ袋や収納袋としてリユースできる。また、紙製ながら持ち手付きで持ち帰りやすく、ハサミなどを使わずに手だけで簡単に開封できる点も便利。
同シリーズは、「富士市CNFプラットフォーム」の支援のもとで開発したCNF(=セルロースナノファイバー)を使用している点も特徴の一つ。CNFを芯部分へ塗布することで、芯強度を従来より約20%アップさせている。富士市は、CNF関連産業の創出・集積に向けて2019年に「富士市CNF関連産業推進構想」を策定し、産学金官などのネットワークづくりの場として「富士市CNFプラットフォーム」を設立、さまざまな事業を実施しており、丸富製紙は同プラットフォームの会員となっている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/12号」より