日本印刷産業連合会(=日印産連)はこのほど、「第54回造本装幀コンクール」の受賞作品を発表した。
今回は2019~20年発行の書籍が対象で、応募総数は181者461点。昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、今回は2年ぶりの開催となり、前回の2倍近くの作品が出品された。その中から、文部科学大臣賞に『花森安治選集 (全3巻)』(暮しの手帖社刊)、経済産業大臣賞に『Arts and Media volume 10』(大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻アート・メディア論研究室刊)、東京都知事賞に『forward』(skybluebooks 刊)など、計24作品が入賞した。
入賞作品は、来年2月にドイツ・ライプツィヒで行われる「世界で最も美しい本コンクール」に、日本代表として出品される。また10月には、フランクフルト・ブックフェアで各国の優れたブックデザイン作品とともに公開される。また、応募全作品が国立国会図書館の「原装保存コレクション」として収蔵される。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/2号」より