巴川製紙所がエフピー化成工業と共同開発したセルロースマイクロファイバー複合樹脂『グリーンチップCMF』の「セルロース繊維55%入」のグレードが、バイオマスマーク認定を取得した。
セルロース繊維を強化材としてポリプロピレン(PP)樹脂に配合した『グリーンチップCMF』は、強度、耐熱性のほか成形性にも優れた複合樹脂。用途やニーズに合わせてセルロース繊維の配合率や成形時の流動性を調整でき、また、バイオマスマーク認定を取得した「セルロース繊維55%入グレード」を着色や希釈せずにそのまま使用すれば、成形品にもバイオマスマークを表示できる。同社では今後、ほかのグレードについても順次認定を取得していく予定。
また同社では、ポリスチレン(PS)やポリエチレン(PE)、ゴム、エラストマー、生分解性樹脂とセルロース繊維の複合化開発も進めており、環境に優しい材料として、家電ハウジングや家具、自動車部品、食器など、幅広く展開していく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/9号」より