発達障がいを持つ人達の声を反映して作られた、大栗紙工の『mahora(まほら)ノート』が、「第30回 日本文具大賞」のデザイン部門で優秀賞を受賞した。
『mahoraノート』は、「光の反射を抑えた中紙」「識別しやすい罫線」「シンプルなデザイン」が特徴で、発達障がい者を支援するUnBalance(大阪市)とともに、当事者約100人の声を集めて開発された。2020年の発売後、販売拡大とともに寄せられた新たな声に応えて、21年2月に追加した新色・新サイズ22種が、今回の受賞となった。審査員からは、「考え抜いた解決提案としての商品性を持っており、色彩と線により明快に“優しい”と“易しい”を実現」、「現状を丁寧に調べ、要望や意見を真摯に受け止めたノート」などのコメントをもらっている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/9号」より