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紙の業界ニュース

2021/09/21

決 算

=紙パの第1四半期③=
 前号に続き、紙パルプ関連各社の2022年3月期第1四半期(2021年4~6月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【紙流通】
■日本紙パルプ商事
〔第1四半期〕
 売上収益 102,230
 営業益 3,075 (+60.6%)
 経常益 3,360 (+61.4%)
 当期益 6,484 (+516.4%)
〔通期予想〕
 営業益 9,800 (+10.2%)
 経常益 9,300 (+3.9%)
 当期益 9,400 (+157.6%)
 当期益は、退職給付制度改定益5,969百万円を特別利益に計上したため大幅増益となった。収益認識会計基準などの適用に伴い、売上高を売上収益に変更しており、これにより売上収益は18,489百万円減少した。基準の変更で数値に大きな変更が生じるため、売上収益の前年同期比は記載していない。
○国内卸売…売上収益△28.5%(42,565百万円。収益認識会計基準等適用による減少分は20,823百万円)。経常利益+55.2%。紙はチラシや出版向けが緩やかに回復し、販売量が増加。板紙も通販関連や加工食品向けが堅調で、輸出梱包関連の販売量も増加。
○海外卸売…売上収益△3.5%(43,104百万円。同減少分566百万円)。経常利益は、米国やオセアニアでの事業構造改革による費用削減があり+135.5%。米国、中国、オセアニアなどは紙需要の回復が見られたが、英国や東南アジアは紙需要の回復が遅れている。
○製紙加工…売上収益+78.7%(10,432百万円。同増加分4,723百万円)。経常利益+10.4%。段ボール製造加工事業は販売量が増加。国内再生家庭紙事業は前年同期比でプラスとなったが、海外は減少。
○環境原材料…国内の古紙販売量が減少し、売上収益は△28.4%(4,823百万円。同減少分1,823百万円)。経常利益は、総合リサイクル事業の処理量増加に加え、発電事業や古紙事業の収益改善により+791.2%。
○不動産賃貸…売上収益は前年同期並みの1,306百万円(同増減分なし)、経常利益は+7.9%。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
■国際紙パルプ商事
〔第1四半期〕
 売上高 129,687
 営業益 1,551  
 経常益 1,797  
 当期益 1,412
〔通期予想〕
 売上高 545,000
 営業益 5,900
 経常益 5,000
 当期益 4,200
 収益認識会計基準等の適用に伴い、売上高の前年同期比を記載していない。
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…売上高60,888百万円、営業利益+151.4%。紙はグラフィック用紙を中心に販売量が大幅回復したが、全体ではコロナ以前の販売水準には戻っていない。板紙は、飲料用包装資材向けの段原紙が堅調だったほか、中国を中心とした海外向け段原紙輸出の増加などにより、増収。古紙は世界的な段ボール需要増加で古紙不足となり、日本品古紙の需要の高まりに伴って輸出価格が高騰した結果、大幅増収。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…売上高68,489百万円、営業利益1,035百万円(前年同期比+3,745百万円)。子会社増加で販売量・売上高が大幅に増加した。
○不動産賃貸事業…売上高310百万円、営業利益△74.4%。
 通期予想は5月公表の前回予想を上方修正した。修正額(単位100万円)は、売上高+11,000、営業益+1,000、経常益+1,600、当期益+1,900。1Qは、昨夏に買収したAntalis S.A.Sが増収増益に大きく貢献。中国事業では、事業の再構築が進んで早期に販売量を回復したほか、好調な中国経済に連動し想定を上回る業績を上げている。ペーパー事業、ビジュアルコミュニケーション事業も豪州市場で強い回復を見せ、またパッケージ事業も継続して伸長している。これらを踏まえ、2Q以降も業績が堅調に推移すると予想した。
■平和紙業
〔第1四半期〕
 売上高 3,666 (+18.4%)
 営業益 △19 〈△228〉
 経常益 △9 〈△199〉
 当期益 △13 〈△153〉
〔通期予想〕
 売上高 16,500 (+12.9%)
 営業益 94 (+975.1%)
 経常益 142 〈△19〉
 当期益 93 〈△34〉
 新型コロナ影響下での生活様式の確立とそれによる需要の安定もあり、前年実績を上回った。当期から収益認識会計基準等を適用している。前年同期との比較は、新会計方針を過去の期間のすべてに遡及適用して比較・分析を行った。
○和洋紙卸売業…売上高+18.5%、営業損失△26百万円(前年同期比+210百万円)。ファンシーペーパーは、コロナ禍での需要減少は続いたが出版、商業印刷物用途や東アジア向けの輸出が安定し、売上高は+23.8%。ファインボードは、インバウンドや各種イベントの需要減少は継続するも、商業印刷物用途や化粧品・和洋菓子などの高級パッケージ向けが徐々に回復し、売上高は+15.7%。高級印刷紙も商業印刷物や名刺・封筒などの紙製品需要が増加し、売上高+23.6%。ベーシックペーパーも商印用途が増加し、また各種パッケージ向けも安定して売上高は+8.7%。技術紙は、合成紙、耐水撥水性機能紙、各種工業品製造用工程紙が堅調に推移し、売上高+20.9%。その他(家庭紙、紙加工品、製紙関連資材等)は売上高+24.4%。
○不動産賃貸業…売上高+1.5%、営業利益+26.1%。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
■共同紙販ホールディングス
〔第1四半期〕
 売上高 3,277 (+6.9%)
 営業益 △12 〈△65〉
 経常益 0 〈△12〉
 当期益 △8 〈△15〉
〔通期予想〕
 売上高 13,500 (+2.1%)
 営業益 50 〈4〉
 経常益 70 (+312.3%)
 当期益 50 (+27.0%)
 印刷用紙需要が一部回復したもののコロナ禍前の水準には及ばず、デジタル媒体へのシフトが加速して厳しさを増す中、効率的な販売活動を展開するとともに、物流事業でも外部顧客の需要を取り込み、グループ全体で収益改善に取り組んだ。セグメント別の売上高は、洋紙卸売事業が+7.4%の3,259百万円、物流事業が+14.8%の69百万円、不動産賃貸事業が△35.8%の19百万円。通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
■セキ
〔第1四半期〕
 売上高 2,584 (+7.0%)
 営業益 △24 〈△131〉
 経常益 55 〈△58〉
 当期益 38 〈△68〉
〔通期予想〕
 売上高 12,000 (+3.3%)
 営業益 120 (+4.8%)
 経常益 280 (△15.6%)
 当期益 180 (△10.8%)
 収益認識会計基準等の適用により、売上高は115百万円減少している。
○印刷関連事業…売上高+8.2%、営業利益13百万円(前年同期比+86百万円)。経済活動を支援する松山市や農林水産省からの受託事業の経験を活かした取組みや、アフターコロナを見据えた営業活動への取組みを強化した。
○洋紙・板紙販売関連事業…売上高+35.3%、営業損失△9百万円(前年同期比+6百万円)。印刷需要が回復して印刷事業者からの用紙受注が増加した。
○出版・広告代理関連事業…売上高△1.7%、営業損失△30百万円(前年同期比+16百万円)。
○美術館関連事業…売上高+117.7%、営業損失△5百万円(前年同期比±0百万円)。
○カタログ販売関連事業…売上高+0.9%、営業利益△11.4%。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/20号」より
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