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紙の業界ニュース

2021/10/13

決 算

=2021年12月期第2四半期=
 紙パ関連12月決算企業の2021年12月期第2四半期(21年1~6月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記の増減率は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
■コクヨ
〔第2四半期〕
 売上高 168,140 (+7.9%)
 営業益 14,710 (+45.8%)
 経常益 10,464 (+10.5%)
 当期益 8,332 (+32.5%)
〔通期予想〕
 売上高 322,000 (+7.1%)
 営業益 20,200 (+36.4%)
 経常益 16,100 (+13.6%)
 当期益 12,300 (+48.2%)
 経常利益は、持分法適用関連会社のぺんてるで海外の業績悪化が想定を上回ったことなどにより、減損損失50億円を含めた「持分法による投資損失54億円」を営業外損失として計上したため、営業利益より増益幅が小さくなっている。当期純利益の増益は、投資有価証券売却益35億円を特別利益として計上したことなどが寄与。
○空間価値ドメイン(オフィス家具など)…売上高+8.7%、営業利益+31.2%。コロナ対策への相談対応やオフィスのリニューアル需要取込みが想定以上に進捗。
○ビジネスサプライドメイン(オフィス用品通販のカウネット、B to Bサプライ)…売上高+6.5%、営業利益+30.3%。
○グローバルステーショナリードメイン(国内・海外文具)…売上高+3.6%、営業利益+45.6%。
 通期予想は、5月発表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は売上高+1,000、営業益+1,600、経常益+1,900、当期益+500。収益性が大幅に向上しているほか、営業利益率は6.3%と、2次中計の当初目標6.2%を超える見通し。
■ザ・パック
〔第2四半期〕
 売上高 36,844 (+2.2%)
 営業益 1,459 (+18.7%)
 経常益 1,600 (+16.4%)
 当期益 1,069 (+23.8%)
〔通期予想〕
 売上高 81,000 (+3.3%)
 営業益 3,800 (+16.0%)
 経常益 4,000 (+10.9%)
 当期益 2,700 (+12.9%)
○紙加工品事業…売上高+10.5%、営業利益+18.6%。紙袋は、国内販売は減少したが米国と中国の海外子会社が好調で、売上高は+1.8%。紙器売上高は+17.9%。段ボール売上高は+17.4%、印刷売上高は+3.7%。
○化成品事業…売上高△24.7%、営業利益△33.5%。紙おむつ用製品や国内専門店向けが減少したほか、レジ袋有料化が影響した。
○その他…売上高+2.4%、営業利益は物流費の改善もあり+45.4%。
 通期予想は2月公表の前回予想から変更なし。
■ダイナパック
〔第2四半期〕
 売上高 27,218 (+9.0%)
 営業益 537 (+967.2%)
 経常益 1,043 (+315.0%)
 当期益 763 (+533.5%)
〔通期予想〕
 売上高 55,000 (+5.2%)
 営業益 1,200 (+65.4%)
 経常益 1,700 (+59.6%)
 当期益 1,200 (+28.5%)
 国内販売量は、段ボールケースは食料品分野でギフトや業務用が減少したが通販や電機・機械分野が増加し、+3.1%。段ボールシートはボックスメーカーの業績回復により+6.5%。収益面は、販売量の増加に加えて印刷紙器事業の寄与もあり、利益計上となった。海外事業は、東南アジアでコロナ拡大による企業活動の制約があり収益面で厳しい状況。
○包装材関連事業…売上高+8.4%、セグメント利益+740.3%。
○不動産賃貸事業…売上高△0.2%、セグメント利益△2.0%。
 通期予想は2月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は売上高+1,000、営業益+300、経常益+500、当期益+300。コロナ影響が想定より軽微で、販売が早期に回復基調に転じた。
■古林紙工
〔第2四半期〕
 売上高 7,708 (△6.2%)
 営業益 4 (△99.0%)
 経常益 4 (△99.0%)
 当期益 4 〈△164〉
〔通期予想〕
 売上高 16,200 (△3.6%)
 営業益 220 (△61.2%)
 経常益 250 (△58.1%)
 当期益 170 (-)
 国内では新型コロナ拡大の影響を受け、中国では古林紙工(上海)を前年度末に連結除外したことが影響した。利益面は、日本での売上減少および中国での原材料価格高騰と上海古林国際印務有限公司の移転費用増加により大幅減益。
○日本…売上高6,347百万円、セグメント利益140百万円。
○中国…売上高1,361百万円、セグメント損失△60百万円。
 通期予想は2月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は営業益△80、経常益△150、当期益△80。中国での原材料価格高騰および為替の影響により、利益が前回予想を下回る見込み。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/11号」より
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