日本製紙連合会は、7月のパルプ・パルプ材速報と6月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（7月）
　製紙パルプ生産量は△1.2％の61.5万tで2ヵ月連続の減少となった。このうちBKPは△0.8％の49.1万tで2ヵ月連続減、UKPは＋2.7％の9.0万tで17ヵ月連続増。
　製紙パルプ販売は＋11.4％の9.5万tで23ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋17.6％の7.2万tで22ヵ月連続の増加。UKPは△3.9％の2.1万tで6ヵ月ぶりの減少。
　在庫は前月比＋11.1％の13.3万tで2ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋1.2％で18ヵ月ぶりの増加。このうちBKPは前月比＋20.7％の9.7万tで2ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋2.2％で18ヵ月ぶりの増加。UKPは前月比△5.6％の3.1万tで4ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋0.7％で5ヵ月ぶりの増加。
■パルプ材速報（7月）
　パルプ材消費は、パルプの対前年比生産減を受けて△1.1％の117.7万tとなり、2ヵ月連続の減少。前月の100万tを割る低水準からは脱したが依然低い水準。うち針葉樹は＋1.8％の37.8万tと、3ヵ月連続の増加。広葉樹は△2.4％の79.9万tで2ヵ月連続の減少。
　集荷は△2.2％の122.4万tで3ヵ月ぶりの減少。3ヵ月連続の120万t台とやや低い水準。このうち、国産は△1.3％の32.9万tで8ヵ月連続の減少となったが、数量的には3月以降30万t台で安定している。国産の内訳は、針葉樹が＋2.4％の26.0万t、広葉樹が△13.3％の6.9万t。輸入は△2.5％の89.5万tで3ヵ月ぶりの減少。輸入の内訳は、針葉樹が＋43.3％の14.9万tで6ヵ月連続増となった一方、広葉樹は3ヵ月ぶりの減少となる△8.3％の74.6万tで、数量的にもやや低い水準が続いている。
　在庫は145.6万tで、消費が低水準だったため前月比＋3.1％と2ヵ月連続の増加。前年同月比は△5.0％で25ヵ月連続減。維持月数は1.3ヵ月で前月より0.1ポイント上昇。
■古紙需給（6月）
　古紙入荷は＋1.9％の136.9万tで5ヵ月ぶりの増加。内訳は、段ボール古紙が＋7.1％の82.1万tで4ヵ月連続増、雑誌古紙が△6.0％の19.0万t、新聞古紙は△9.5％の18.0万tで11ヵ月連続減、上級古紙は＋2.6％の13.8万tだった。
　消費は、△0.1％の135.6万tで4ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙が＋4.1％の80.9万t、雑誌古紙が△4.5％の19.5万t、新聞古紙が△12.1％の18.1万t、上級古紙が＋2.8％の13.4万t。
　在庫は52.5万tで、前月比＋2.5％、前年同月比△6.4％となり、例年と比べると依然低水準。輸出は△17.9％の17.6万tで21ヵ月連続の減少。ベトナム、韓国が主な輸出先となっている。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future9/19号」より