ファインペーパーとも称し、fancy(装飾的な、趣味的な)、あるいはfine(美しい、繊細な)という意味合いが込められている。多種の色合い・風合い・手触り・質感・坪量があり、銘柄だけでも500以上を数える。小ロット多品種の典型的な製品ともいえる。本の表紙や見返しをはじめ、カレンダーやパンフレットなど、用途は広い。製法などによるきちんとした定義はないが、特殊紙懇話会の銘柄分類によれば、FP-1とFP-2に分けられている。FP-1は純ファンシー(純粋なファンシー)、FP-2は準ファンシー(ファンシーペーパーに準じ高級印刷用紙などとも呼ばれる)と区分けされている。王子特殊紙、特種製紙、東海パルプ、北越製紙、日清紡などのメーカー、また竹尾、平和紙業や東京洋紙協同組合などの流通業者も、独自のPB(プライベートブランド)品を上市している。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社