原料のチップを海外から専用に運ぶ船のこと。わが国が世界に先駆けて開発したもので、1965年に東洋パルプ(後に王子製紙に合併)が日本郵船と共同開発を行い、米国西海岸から製材所廃材の輸入を開始、廃材チップ有効利用の先駆けとなった。チップ専用船は通常の輸送船に比べ船倉容積が大きく、チップの船上荷役設備を備えているのが特徴で、その後も種々の改良が加えられ利用が拡大し普及した。大手メーカーはいずれも大型の専用船を複数所有し、チップを継続的かつ安定的に輸入している。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社