フライドポテトやコロッケ、ハンバーガー、ホットドッグなどこれらの包装でよく見かける油を染み込ませない機能(油脂の浸透を遅延・防止)を持った紙を耐油紙と呼びます。
製法は様々でフィルムをラミネートし高い耐油性を持たせたものやフッ素樹脂やシリコーン樹脂を塗工・含侵し撥油性を付与したものがあります。
食品包装で使用される事が多い為、耐油性の他に防湿性、ガスバリヤ性、印刷適性も付与されており、具体的な用途に応じて最適な耐油紙が選択されます。
また、近年では食品用途に対する安全性への懸念、環境への配慮によりフッ素樹脂を使用しない非フッ素耐油紙と呼ばれるものも各製紙メーカーより上市されています。
耐油性能については、キット法により導かれたキット値で表記され、値が高いほど耐油性が高いことを示しています。
優れた耐油性は、食品包装だけでなく工業用パーツの包装にも使用されます。
ご不明な点など是非、お問い合わせください。
*キット法:TAPPI(The leading technical association for the worldwide pulp, paper, and converting industry)の評価規格