栄成紙業は台湾株式市場で新株発行し新台湾10億㌦(3400万米㌦)を調達する。中国
子会社栄成紙業HDの株式をパートナーの丸紅及び投資会社から購入し持ち株比率を
84.47%から94.68%に引き上げ、今後の設備投資用資金調達を目指し将来香港株式市
場に上場する狙い。浙江省の平湖工場は現行再生段原紙能力65万㌧有しこれを倍増し
130万㌧する計画があり中国政府の認可待ち。中国江蘇省の無錫工場では最近再生ラ
イナー機25万㌧が稼働、更に休転機を白ライナー10万㌧用に改造完了し無錫工場の能
力は45万㌧から80万㌧に増加する。栄成紙業としては中国事業は設備過剰により板紙
価格が下落し利益率が減少傾向だが、現行中国工場の150万㌧(65万㌧+80万㌧)の
能力は台湾のそれより大きく、中国市場規模は巨大で利益に大きく貢献するとの見
方。既に中国東部での市場を確保し、競争激化の中、増産計画に固執している。能力
拡大により地域トップの座を死守する。
9月20日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ