北米NBKPの成約価格は、長く大手メーカーが希望販売価格を堅持し、一方その他メーカーが水面下で米国客先と契約を取り交わすなどの動きが見られた中、スポット価格ではここ数ヶ月後退を続けた結果、弱含んだ状態で落ち着いた模様。指標銘柄である北部NBKPメーカーのほとんどが、既に8月の生産枠全量を売りさばいたが、実態は客先側の基盤拡大路線が安価なスポット品を優先して選択、正式契約での仕入を最小限に減らしたものと思われる。現在、米国での標準的なNBKP有効希望価格は$5/t下落して、$1,020~1,030/tとなっているが、大手メーカーが希望価格の維持を強く打ち出し、一方中堅メーカーが客先へ寛大に対応した結果であろう。また、南部NBKPの希望販売価格は$10/t値を下げ、$970~990/tで推移している。
8月15日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ