Sappi社はこのほどフィンランドの南部に位置する同社Kirkniemi工場の従業員最大55名を解雇する為の交渉を開始する旨を、全従業員に伝えた。この交渉は全従業員グループが関連することになる。引き続くグラフィック紙需要の低迷、工場の採算性の低下などの理由によって、同工場は生産規模の適正化を図る必要性が出てきたことが、今回の措置の最大の理由。Kirkniemi工場は塗工下級紙・中質紙を3ラインで年産合計73万5千トン、自社用の晒機械パルプ年産33万トンの生産能力を持っており、従業員数は約600名。本社側の今回の措置に対抗して、同工場従業員は昨日午前6時よりストライキに入った。ただし当初、終日のストライキが予定されていたものの、労使交渉の結果、既に同日午後2時には通常の操業に戻っている。
8月20日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ