北米と欧州での長引く需要低迷にもかかわらず、2013年の世界紙・板紙生産量は前年を0.8%上回って4億3百万トンと史上最高レベルに到達した。世界的にグラフィック紙生産が減少する中、薄紙と包材の好調な伸びがそのマイナスを埋めて余りある結果となった。特に中国は米国を上回って過去5年以上にわたり紙・板紙の需要、生産両面で世界首位の座に居続けている。紙・板紙の世界需要の25%、世界生産の26%が中国が全体に占める驚異的な割合である。しかしながら、パルプ生産でみれば引き続き米国が2013年約4千9百万トンの生産量で世界第1位、続いてカナダの約1千7百万トンであるが、カナダに約20万トン差で肉薄しているのが中国となっている。
11月5日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ