イギリスの新聞用紙市場で、紙質低減化への新たな波が起ころうとしている。同国の複数の出版社・新聞社が、一般新聞用紙としてこれまでの米坪42.5g品に替えて40g品を出版物向けに使用する動きがあり、トライアルを続けていることが分かった。今年前半のうちに、少なくとも出版社1社が正式に定期発注する見込みが出てきた模様。使用紙の低米坪化は、各社にとって原紙購入や製品の配送効率などでコスト節減を図れるメリットがある反面、紙の隠ぺい性、剛度、紙切れなど品質面でリスクを伴う恐れがあり、更にはページ数が少ない場合は見てくれも悪くなる懸念もある。イギリスでは既に数年前に標準米坪が45gから42.5gへの低減が進められたが、結果的に市場で受け入れられた経緯がある。
1月21日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ