フィンランドを本拠とするStora Enso社は、かねて公表していたブラジルでLWCを生産する同社Arapoti工場の所有権をチリの製紙メーカーPapeles Bio Bio社へ売却完了したことが分かった。この売買取引については昨年12月末に発表されていた。4月1日付で売買完了の最終確認が行われる。同社によれば、同工場の株式売却総額は3千1百万ユーロとなったとしている。更に損失処分総額は5千9百万ユーロに達し、そのうち3千1百万ユーロは、Stora Enso社の2015年第4四半期決算の経常外損益の項目に計上された。同工場は中南米諸国で唯一LWCの生産を行なっており、年産18万5千トンの生産能力を有し、従業員数は約320人。製品のほとんどは国内販売となっているも、一部中南米諸国へも輸出されている。Stora Enso社が全株式の80%を保有していたが、残りの20%はチリのArauco社となっていた。
4月7日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ