中国通関当局が公表した最新の統計によれば、同国古紙輸入量は8月に前月比7.3%増となったのに引き続き、9月も11.9%急増したことが分かった。通関当局は力強い成長が9月の古紙輸入量を約265万トンへ押し上げたとしている。上昇の要因は、米国からの供給が不足し、高値にもかかわらず複数の中国大手古紙ユーザーが買いに奔走した7月に大口発注を決めたことが貢献したもの。これらのユーザーは、同様に異常な猛暑と豪雨によって、国内でも極端に古紙回収量が落ち込んだ夏場に供給不足を懸念しての行動であった。結果として、この際の注文分は米国・欧州いずれからも納期45~60日を掛けて、9月到着分となったもの。9月の雑古紙輸入量は前月比7.3%増の499,233トンとなり、一方新聞古紙も同14.2%増の542,914トンとなった。OCCについては、同11.5%%増の約152万トンであった。前年9月の古紙輸入量合計は約274万トンであった為、前年同月比では3.1%減少となっている。
10月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ