中国の通関当局が公表した最新データによると、7月から始まった中国バイヤーの古紙買い控えが反映し、9月の古紙輸入量合計は前月から19.6%減と大きく数字を落とした。北米やヨーロッパからの古紙貨物の中国への納期は、通常約2ヶ月掛かる。中国当局は7月18日、世界貿易機関(WTO)宛に、年末までに一部の古紙輸入を禁止する旨の通知を出しており、古紙輸入を抑制する中国政府の計画の一環として、当局は5月下旬から既に中国工場の古紙輸入許可更新の承認を停止していた。輸入許可がない為、各顧客は注文数量を大幅に削減、それが世界の古紙市場に大きな影響を及ぼしているとしている。急激な落ち込みによって、9月の古紙輸入量は前月の259万9千トンから208万9千トンへ急減した。OCCの輸入量減少が最も大きく前月比25.5%減の119万6千トン。また、新聞古紙は同17.6%減の351,948トンであった。
10月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ