Eurostatが発表した最新の統計では、12月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は8.7%と、11月とまったく同様の推移となったが、前年12月の9.7%からは1.0%の減少となった様に長期的な雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は依然2009年1月以来の低水準となっている。一方、EU28ヶ国の12月失業率は7.3%で前月から横這い推移、前年12月の8.2%からは減少をみせた。この数字は2008年10月以来の低水準となった。12月ユーロ圏19ヶ国の約1千4百14万人を含むEU28ヶ国の男女約1千7百96万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約16万5千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約13万4千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約206万6千人減、ユーロ圏19ヶ国では約153万6千人減となっており、雇用情勢は着実に改善されている。12月失業率の低かった国はチェコの2.3%、マルタ、ドイツの3.6%、一方、高かった国はギリシャの20.7%、スペインの16.4%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
1月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ