山陽製紙はこのほど、FSCのCoC認証を取得した。これにより、同社独自の紙再生サービス、「PELP!」(ペルプ)と「オーダーメイド」で作られた紙製品が、FSC認証製品として使用できるようになった。
ペルプ(https://pelp.jp/)は、会員企業から不用コピー用紙を回収し、オフィス用品などに“アップサイクル”して還元するサービス。今回の認証取得により、会員企業は自社で集めた紙を原料に作られた封筒などの紙製品を、FSC認証品として使用できるようになる。またオーダーメイド(https://www.sanyo-paper.co.jp/ordermade)は、コーヒー粕や落ち綿など、自社の廃棄物や製造副産物を抄き込んだオリジナル紙製品を作るサービス。どちらも環境意識の高い企業や団体に利用されている。
FSC認証紙の使用は世界的な流れとなっており、国内でも大手企業はFSC認証紙への切替えを加速させている。しかし、中小企業ではあまり進んでいないのが現状で、また、山陽製紙の紙再生サービスを利用する会員の多くは中小企業。同社では、会員企業がFSC認証品を導入する一助になればと考え、認証取得に取り組んだ。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/3号」より