三菱製紙は2025~27年度の中期経営計画を策定した。
(1)基本方針
「“SHINKA”する130年企業へ」
(2028年4月で創立130周年)
①技術・研究のSHINKA(深化)で特色ある機能・環境配慮商品を拡大、生産性向上を加速
②地球環境への貢献をSHINKA(進化)
③ガバナンス・人的資本経営のSHINKA(浸化)
(2)2027年度の経営目標値
▽売上高:2,500億円▽営業利益:200億円▽営業利益率:8%▽D/Eレシオ:0.7倍▽ROE:10%
各事業および技術・研究開発における主な取組みは次の通り。
■機能商品事業…研究開発力を活かした品質向上と生産体制集約により、情報・画像メディアのシェアを拡大する。機能性材料については、品質向上のほか、設備投資による生産能力増強を図る。また海外体制の強化として、ドイツの製造拠点と米国の販売拠点を活かし、欧米・アジアへのグローバル展開を強化する。
■紙素材事業…脱プラ・減プラ対応の包装材や、国産材100%パルプの拡販のほか、八戸・北上工場の運営一体化により生産性を向上させる。
■技術・研究開発…研究員数を2024年度比1.5倍に増強し、研究開発投資は前中期経営計画から90億円増とする。