王子ネピアと王子物流はこのほど、大日本印刷(=DNP)グループのDNPロジスティクスと共同輸送を開始した。DNPグループのDNPテクノパック・泉崎工場(福島県)で製造した包装資材と、王子ネピア・福島工場で製造した大人用紙おむつを1台のトラックに混載し、関東・東京の両社拠点に輸送する。DNPテクノパックは、食品・日用品・医薬品などのパッケージの印刷・加工を行う包装資材会社。
王子ネピア/王子物流とDNPロジスティクスは、物流業界の輸送力低下やドライバー不足が深刻化する中、自社のトラック積載率を高めるため、2024年12月から福島~東京間で共同輸送の実証実験を進めてきた。その結果、トラック台数を両社合計で年間60台削減できる見込みが立ったことから、共同輸送を開始したもの。
両社の共同輸送では、福島から東京へ輸送するDNPロジスティクスのトラックに段積ラックを設置し、1段積から2段積に変更して積載効率をアップ。重量制限の範囲内で、積載量を従来の16パレットから28(最大32)パレットに増やすことができた。これにより、トラック台数は従来の半数となり、同区間でのCO2排出量は年間50%削減できる。
【輸送工程】①王子ネピア福島工場(福島市)で大人用紙おむつを積み込み⇒②DNPテクノパック泉崎工場(福島県西白河郡泉崎村)で包装資材を積み込み⇒③DNPグループ関東拠点の工場・倉庫で荷下ろし⇒④王子ネピア江戸川倉庫(東京都江戸川区)で荷下ろし