日本製紙連合会は、5月のパルプ・パルプ材速報と4月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（5月）
　製紙パルプの生産は＋1.4％の58.6万tで2ヵ月連続の増加となった。このうちBKPは±0.0％の47.1万t、UKPは＋10.7％の8.3万tで5ヵ月連続の増加。
　販売は△8.9％の10.1万tで3ヵ月連続の減少。このうちBKPは△15.0％の7.4万tで3ヵ月連続の減少、UKPは＋11.1％の2.3万tで2ヵ月ぶりの増加となった。
　在庫は15.6万t、前月比は△0.4％で3ヵ月連続の減少、前年同月比は△3.0％で10ヵ月連続の減少。このうちBKPは10.2万t、前月比は＋5.4％で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は△15.6％で13ヵ月連続の減少。UKPは4.8万t、前月比は△11.8％で2ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋42.0％で12ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報（5月）
　パルプ材の消費は＋0.2％の112.7万tで2ヵ月連続の増加。このうち広葉樹はLBKPの生産増加で＋1.6％の76.8万tとなり、2ヵ月連続の増加。針葉樹は針葉樹系パルプの生産が減少して△2.8％の35.9万t。
　集荷は＋2.7％の120.2万tで2ヵ月連続の増加。このうち、輸入は＋3.2％の88.9万。内訳は、針葉樹は前年同月が低水準だったため＋68.0％の大幅増で13.3万t、広葉樹は△3.4％の75.6万t。国産は＋1.6％の31.4万tで2ヵ月連続の30万t台となった。内訳は針葉樹が△0.2％の24.4万t、広葉樹が＋8.3％の7.0万t。
　在庫は124.3万t、前月比は＋5.9％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は△5.6％で3ヵ月連続の減少。維持月数は前月より0.1ポイント増加し1.1ヵ月。
■古紙需給（4月）
　古紙の入荷は△0.5％の127.5万tで3ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が＋0.1％（78.8万t）で2ヵ月連続の増加、雑誌古紙が＋2.0％（17.7万t）、新聞古紙が△7.4％（14.4万t）で45ヵ月連続の減少、上級古紙が±0.0％（13.0万t）だった。
　消費は△0.8％の122.8万tで6ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙＋3.8％（77.2万t）、雑誌古紙△1.0％（16.4万t）、新聞古紙△18.0％（13.4万t）、上級古紙△4.1％（12.2万t）。
　在庫は61.3万tで前月比＋8.3％、前年同月比＋11.5％。輸出は△20.8％の14.4万tで10ヵ月連続の減少。ベトナム、インドネシア、タイが主な輸出先。