取締役の員数を減らし取締役会のスリム化を目的とするもので、執行役員とは文字通り実際の事業を執行する役員。いわば経営戦略の立案・決定をする役員と、その実際の運営を行う執行役員とを分け、役割分担をはっきりさせた制度。商法上の責任を負う「取締役」とは区別され、株主代表訴訟の対象にならない。わが国で最初に執行役員制を採り入れたのはソニーで1997年、紙パでは王子製紙が最初に導入し、現在では一定規模の紙パ企業の多くが導入するようになった。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社