コピー用紙は従来のゼロックス複写機用途から最近ではインクジェットプリンター、レーザープリンター、高速プリンター、デジタルプリンター向けに、用途が多様化してきている。需要は2004年から2006年ピーク時の600万トンを境に2007年から2008年に減少し始め、2009年に500万トンを下回った。米国製紙連合会の発表では、2010年の第1四半期に一般上質紙出荷量が対前年同期比8%増加した一方、コピー用紙出荷量は3.8%減少し、需要は減少傾向にある。北米コピー用紙メーカーは先行き見越して生産量を削減しており、為替レートや海外メーカーの生産過剰体制が北米市場の先行きを不透明としている。現在北米市場のコピー用紙輸入比率は約6%で、需要減少傾向にも拘わらず、将来輸入量は増加する模様。需要は「オフィス」用途と「SOHO-小規模事務所や家庭」用途とに分けられる。オフィス用途が減少している一因として、ホワイトカラー人口が減少しているためで、一人当たりコピー用紙使用量が2005年の130ポンド(約59kg)から2009年に106ポンド(約48kg)に減少した。北米一般家庭1.31億世帯の平均使用量も2006年17.9ポンド(約8.1kg)から2009年15.7ポンド(約7.1kg)と減少している。今後も「オフィス」と「SOHO」両用途向け需要は年1-2%減少していくものとみられる。
5月13日付け RISIから
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ