ブラジル製紙連合は2010年国内市場占有率低下を懸念し反ダンピング関税適用検討をしている模様。ブラジルメーカーは2010年1-9月に対前年同期比54%国内シェアを落としており、短期的に危険にさらされている状態。ブラジル通貨対ドル高、輸入関税零(教育文化目的用輸入紙のみ)政策の不徹底や最近の米国による中国及びインドネシア品コート紙への反ダンピング関税適用等が背景。米国及び欧州向けコート紙が行き先がなくなれば必ずブラジル初め他の市場へ侵入することになる。反ダンピング措置は最終的な手段だが、中国はブラジルパルプの顧客先でもあり反ダンピング措置は両国の経済関係に緊張をもたらすことから微妙な問題となっている。
11月19日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ