国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)は24日、スペインが船荷証券約款規則に関する新たな国際海上物品輸送条約(通称ロッテルダムルール)を世界で初批准した旨発表。ロッテルダム・ルール:コンテナ貨物取扱や電子船荷証券の規定を含み、海上輸送の発展に合わせドア・ツー・ドアの輸送全体をカバーする国際条約の必要性から策定された新条約。2009年ロッテルダムで署名式が行われ、2010年8月現在、署名国は21ケ国。条約は20カ国が批准(または、受諾、承認、加盟が必要)した1年後に発効する。批准はスペインが初めてで、今後の動向が注目される。米国は(署名済)や中国(未署名)が参加するとの予想があり、その際はこの条約が国際海上物品運送契約の世界標準となる可能性有り。日本はまだ署名、加盟等の参加未表明。スペインに続き一部の欧州諸国も批准準備を進めており、米国での国内法化の行方待ち状態。米国では目下、国務省がロッテルダムルールをレビュー中、上院議会に批准案が提出されると大きな論議なく承認される模様。
現時点での署名国23ケ国:コンゴ共和国、デンマーク、フランス、ガボン、ガーナ、ギリシャ、ギニア、ナイジェリア、ノルウェー、オランダ、ポーランド、セネガル、スペイン、スイス、トーゴ、米国、アルメニア、カメルーン、マダガスカル、ニジェール、マリ、ルクセンブルク、コンゴ民主共和国。
1月31日付け SHIPPING GUIDE 及びジェトロから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ