2000年初めからアジアの能力増で中国が原動力となっている。段原紙及び白板は共に同様な推移をたどっている。 (段原紙):アジア能力計で中国のシェアは2000年の27%から2010年60%近くに増加。2011年―2013年のアジアの能力増を年率6.3%、中国単独で4.8%と予想する。中国は市場が能力拡大分を徐々に吸収しており、今後2年間の増設は穏やかとなる見込み。中国段原紙国産量の増加で、全ての品種で輸入品の代替が進行する。2011-2013年中国は再生段原紙の主力輸出国とはなりえない。インドは2011年に増産ペースの加速が見込まれ、韓国、インドネシア及びタイの能力増は危機以前の水準まで戻る模様。今後2-3年に能力増加速度が低下し需給バランスはタイトとなる。 (白板):アジア能力計で中国のシェアは2000年の30%から2010年には段原紙とほぼ同様の60%となった。今後2年でアジア白板能力は年率7.1%、中国単独で5.3%となる見込み。アジアの供給が需要を極端に上回るため、中国及びインドの増設が、2012-2013年に下向く見込み。インドネシア、韓国と台湾の増産拡大速度は危機前の水準に戻る模様。段原紙とは異なり、白板は2006年以降大幅に能力が増加し、中国は輸出(主に高板?―裏ネズコート白ボールの間違い?)の主力輸出国となってきている。今後3年間中国の白板輸出は増加が見込まれる。 Pulp & Paper International September 2011から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ