政府発表9日付け「製紙工業発展第12次5ケ年計画」によると、製紙工業は発展方向転換を図り、生産能力の厳格なコントロール、林紙一体化を推進することによる原料構造の改善、省エネ・廃棄物削減の推進及び環境保護発展を目指すとしている。アナリストによれば、この計画により製紙業界の先導的企業が利益を受けるとしている。生産面:今後5年間で生産量及び消費量の伸びを年平均4.6%と予想、前第11次5ケ年計画の10%よりは下がる。過剰重複設備をコントロ-ルし、全体として生産能力約1000万㌧以上を淘汰する。(11次5ケ年計画では1037万㌧)再編・集約面:生産能力の高くない企業を合併再編し2015年までに100万㌧以上の大型紙パルプメーカーを20社程度に集約する。2010年末時は約10社であった。原料面:継続的に木材パルプ割合及び古紙回収利用を増加し、林紙一体化の建設を推進、国内古紙回収率を43.8%から46.7%に引き上げる。高汚染発生する非木材パルプ比率を下げる一方、一部地域的には竹,葦、藁やサトウキビ粕も積極的に利用する。2007年時化学パルプメーカー淘汰基準の年産1.7万㌧以下を5.1万㌧とし、小規模メーカーを淘汰することで国産化学パルプの年増産分は現在の708万㌧比約400万㌧とする。 1月11日付け 中国紙網から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ