世界多くの地域で新聞用紙需要が急速に減退しており、2012年には約1.6%の減少が予想され、今後数年間減少傾向が継続する。北米の新聞用紙需要は1999年の1310万㌧をピーク時に比べ最近は63%も減少した。一方西ヨーロッパは26%の減少に留まりで今や需要では北米市場を上回っているが、やがて北米同様に需要減退が進行する見込み。
今後ラテンアメリカ、中東、東ヨーロッパやアフリカ諸国の需要増を見込んでも、北米や西ヨーロッパの需要減を到底カバー出来ない状態。北米、西ヨーロッパ及び豪州では国内需要減に対応するべく生産停止しているが、ラテンアメリカやアジアの新増設により世界の新聞用紙市場は競争激化が予想され、為替動向や古紙相場が一層重要な要因となる。2011年から2013年までの公表生産能力シフトではラテンアメリカやアジアの生産シフト(生産量増)が顕著。生産能力のシフトは、世界合計1315千㌧マイナス、内訳:北米で1235千㌧マイナス、西ヨーロッパ623千㌧マイナス、オセアニア310千㌧マイナス、アジア603千㌧プラス、ラテンアメリカ250千㌧プラス。10月11日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ