RISI発行最新の報告書(China’s Influence on World Graphic Paper Markets in the Coming Decade)では、中国の印刷出版用紙の需要は、用途によっては既に成熟期を迎えているものの、今後10年間は健全に伸びてゆくと予測している。新聞用紙市場では電子媒体に置き換えが進んでいるものの、健全な経済活動や生活水準の向上が印刷出版用紙の需要を支えことになる。2011年までに、中国印刷出版用紙消費量は2760万㌧に達し、2001年以来年平均需要は150万㌧増加してきている。中国国内の最終需要構造は他の諸国に比べ大きく異なっている。書籍需要は他の用途に比べ印刷出版用紙の約40%を消費しており、新聞用紙や雑誌の規格も先進諸国とは異なっている。このような最終用途の構造により、中国では経済活動が活発化し、所得の増加に伴い教育需要も高まり、従来通りとは行かないまでも印刷出版用紙需要は伸びてゆく。
1月22日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ