北米に於ける2013年の剥離紙需要は2012年の2.1%増から、更に3.1%−3.2%へと増
加を見せた。AWAによれば昨年米国の剥離紙の需給はタイトに推移したが、米国製の
原紙価格は概ね安定を見せていたとのこと。主にラベル剥離用に供給される年間70万
トン規模の米国剥離紙市場と400億平米の世界市場が直面する課題は、引き続く顧客
からのコスト外の圧力や、供給サイドの生産能力の低下、更に急成長するアジア太平
洋地域での需給ひっ迫などよって地球規模の変貌を内包している。そこに目をつけた
世界最大の剥離紙メーカーであるUPM社は2015年末までに中国常熟市に年産36万トン
級の高速新マシンを設置する計画である。
*AWA:Alexander Watson Associates、オランダに拠点を置く、特殊包装、コーティ
ング、加工業界に関する世界の企業間取引市場についての調査、出版、コンサルティ
ングサービス提供会社
4月7日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ