過去10年以上にわたり中国の古紙需要は着実に成長を果たしてきたにもかかわらず、ここへきて2013年の古紙輸入量は約100万トンもの大きな減少をみせた。今後、中国の経済成長鈍化、紙・板紙需要の低迷、新たな政府規制、海外諸国への輸出制限などを考慮すると、古紙輸入は更に2018年まで緩やかに減少していくと推測される。一時は国内の急成長する古紙需要と急騰する古紙価格に、中国内での古紙回収への努力が活性化されてきており、2013年には国内回収率は全体では67%に到達していると推測され、一部の地域では90%まで伸ばしていることから、実質これ以上の向上は限定的である。
7月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ