6月のブラジル及びその他中南米市場の晒ユーカリパルプの価格は、昨今のヨーロッパ市場での値下げ傾向に続き、$10/t下落を余儀なくされている。ブラジルを含む中南米各国の価格はヨーロッパ市場価格を1ヶ月遅れで追随する典型的な動向となっており、市場関係者は既に7月の更なる値下がりを期待するむきも多い。価格調査によれば、6月ブラジル市場では昨年同月比5.8%減の$720~750/tでの取り引きが行なわれており、中には最大25%までの大幅値引きもみられる。一方、その他中南米諸国では前年同月比7.6%減の$660~680/tの価格が一般的となっている。パルプ・ユーザーがこの時期の生産性の低さを見越して、従業員に団体で休暇を取らせる指示を与えているケースもある。
7月2日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ